2015年6月7日日曜日

第8回特別講座「芒種の頃、都心も在来植物が繁茂する みつばち×蜜源植物」

第8回特別講座は、芒種(6月6日)を前に、6月3日(水)に開催しました。ちなみに、「芒種」とは「芒(のぎ=イネ科の植物についている針の様な突起)のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節」という意味です。

今回の講座は、今年4月の「アースデイ東京2015」で開催した「アースデイ大学・特別公開講座【東京都心の蜜源植物】」から発展した特別講座。その模様をレポートします。

会場は、JR浜松町駅から徒歩4分の近さにある「港区立エコプラザ」。昨年の第2回講座に続いての開催になりました。駅から近いことも有り難いのですが、建物自体が木材をふんだんに取り入れた心地よい空間で、アースデイ大学のお気に入りの会場です。

講座は、恒例により、アースデイ大学・代表の生姜塚によるオリエンテーションでスタートしました。

まずは、30名近くの多くの方に受講いただき、ありがとうございました。
講座は、ゲスト講師の魅力的な話と、受講生の方々の熱心な姿で、とても情熱を感じる雰囲気の中で進みましたね。

今回は、2名のゲスト講師によるクロストークで進行しました。
一人目のゲスト講師は、後藤純子さん(日本みつばち飼育インストラクター)。養蜂家でもあり、「ミツバチ視点」で自然環境や世の中の問題を捉えられているお話が魅力的でした。

二人目のゲスト講師は、田町まさよさん(自然料理家)。なんと!移住されたという奄美大島からご参加いただきました。

席に着くと、今回は演出がありました。
講座内容にちなんで、「枇杷の実」「枇杷の蜂蜜」「イタドリのジャム」がひとり一人に。また「枇杷の苗木」も机を彩っていました。受講生の皆さんの気分も高ぶっていました!

講座は、後藤さん・田町さんのユニークな、でも様々な発見のある「蜜源植物(枇杷・イタドリ)」の話を聴きながら、実際に味わいながら、正に「五感を通して」学ぶことが出来ました。そして、受講者はグイグイ引込まれていきましたね。

「枇杷」の多面性についても知ることが出来ました。それは、蜜源植物は「人間にとっても有用性がある」学びでした。「枇杷の葉」は凄い!
「枇杷の葉のお茶」「枇杷で染めたもの」「枇杷を原料にした防虫剤」を目の当たりにして、皆さん驚かれていましたね。

休憩時間も、会場中央に設置されていた「枇杷の木」に人気集中!なんと「枇杷女子会」がスタートしていました(笑)。

講座の後半は、奄美大島でリトリートツアーを開催している田町さんのリードで、瞑想タイムへ。ヒートアップしていた会場の雰囲気もクールダウンし、講座も終了へと向かいました。

そして、2時間の講座時間はあっという間に終了。希望者には苗木もプレゼントされました。受講生の皆様、ゲスト講師の皆様、港区立エコプラザ関係者の皆様、ありがとうございました。

普段、世の中が「人間の都合で便利に作り上げられている」ことに気がつくことがありません。今回、僅かな時間でしたが、「みつばち視点」で世の中を見つめる時間になり、ハッと気付かされた気分になりました。人間が、利便性を得ることで、同時に失っているものがあります。特に、自然環境に対してはそうですね。

世の中で起きていることへの問題意識の気付きは、何であっても良いと想います。今回の講座で例えるならば、「蜜蜂→はちみつ→美味しい」から遡って、「美味しいものを味わい続けられる→蜜蜂が健康的に活動し続けられる環境とは?」という気付きからスタートしてもよいのでは?と想いました。

最後に。
今回の「みつまち×蜜源植物」の特別講座は、シリーズ講座として今年10月にも開催予定です。詳細は後日ホームページ等で発表させていただきますので、ご期待下さい!